フィッシングとは?種類や対策などをわかりやすく解説

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フィッシングとは、インターネットを利用する人から、悪用者が金品を得るためにクレジットカード情報や銀行口座情報を騙し取る詐欺の手口である。

その多くが知名度の高い上場企業など実在の企業や組織の名を騙って、EメールやSMSでその企業を模した偽サイトに誘導する手口となっている。




フィッシングの手口

フィッシングの手口は、以下の2つのステップに分けられる。

フィッシングメールやフィッシングサイトの作成

フィッシング攻撃者は、まず、正規の企業や組織になりすましたメールやWebサイトを作成します。メールの件名は、ユーザーの興味を引くような内容にしたり、緊急性をアピールしたりすることが多い。Webサイトは、正規のサイトと見分けがつかないほど巧妙に作成される場合もある。

ユーザーの誘導と情報の入力

フィッシングメールやフィッシングサイトにユーザーがアクセスすると、メールの場合は、不正なWebサイトへの誘導リンクが記載されていることが多い。Webサイトの場合は、ログイン画面や決済画面など、ユーザーに重要な情報を入力させる画面が用意されていることが多い。

ユーザーが、フィッシングメールやフィッシングサイトに記載されたリンクをクリックしたり、画面に入力したりすると、フィッシング攻撃者の手元に個人情報やログイン情報が送信される。

フィッシング攻撃者は、入手した個人情報やログイン情報を利用して、不正な請求や詐欺などの被害を発生させる。

フィッシングの種類

フィッシングには、大きく分けて以下の3つの種類がある。

メール型フィッシング

メール型フィッシングは、最も一般的なフィッシングの手口である。実在の企業や組織を装ったメールを送信し、URLをクリックさせて偽サイトに誘導する。偽サイトでは、クレジットカード情報や銀行口座情報などの個人情報を入力させ、盗み取る。

SMS型フィッシング

SMS型フィッシングは、メール型フィッシングと同様の手口で、SMSを利用して個人情報を盗み取る手口である。

SNS型フィッシング

SNS型フィッシングは、SNSを利用して個人情報を盗み取る手口である。SNSで知り合った相手から、個人情報を聞き出したり、偽のアカウントに誘導したりして、個人情報を盗み取る。

フィッシングの被害

個人情報の流出

フィッシングによって、ユーザーの個人情報が流出すると、不正な請求や詐欺などに利用される可能性がある。

アカウントの乗っ取り

フィッシングによって、ユーザーのアカウントが乗っ取られると、アカウント内の情報が盗まれたり、アカウントを利用して不正な行為が行われたりする可能性がある。

マルウェア感染

フィッシングメールに添付されたファイルを開くと、マルウェアに感染する可能性がある。マルウェアに感染すると、コンピューターやネットワークが不正に操作されたり、データが破壊されたりする可能性がある。

フィッシングの具体例

フィッシング詐欺による被害は近年は増加しており、2022年には過去最多の被害額を記録している。

銀行やクレジットカード会社を装う

最も多い手口は、銀行やクレジットカード会社を装ったメールを送信することである。メールには「パスワードが変更された」「不正ログインがあった」などの文言が記載されており、不安をあおる。そして、偽のサイトへのリンクが埋め込まれている。

偽のキャンペーンサイト

偽のキャンペーンサイトを作成し、ユーザーを誘導する手口も増加している。サイトのデザインは本物そっくりに作られており、見分けがつかない場合が多い。

SMS(ショートメッセージサービス)

近年は、SMSでフィッシング詐欺を行うケースも増えている。SMSは手軽に確認できるため、すぐにリンクをクリックしてしまう人も多い。

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)

SNSのダイレクトメッセージでフィッシングサイトへのリンクを送信する手口も出現している。友人や知人から送られてきたメッセージだと油断し、クリックしてしまう人がいる。

なりすまし

家族や友人を装って、個人情報を聞き出す手口もある。電話やSNSで連絡して、巧みに情報を聞き出そうとする。

フィッシングの対策

フィッシングの被害を防ぐためには、以下の対策を講じることが重要である。

不審なメールやサイトへのアクセスを避ける

フィッシングメールの特徴としては、以下のようなものが挙げられる。

* 件名が怪しい
* 送信元が不明
* 身に覚えのないメール
* 本文が短い
* 添付ファイルの拡張子が「.exe」や「.zip」など

フィッシングサイトの特徴としては、以下のようなものが挙げられる。

* 有名な企業や組織のWebサイトに似ている
* ログイン画面や決済画面など、重要な情報が入力できるページがある
* 日本語がおかしい

これらの特徴に当てはまるメールやサイトは、フィッシングの可能性があるので、アクセスしないように注意する。

セキュリティソフトの導入と最新版への更新

セキュリティソフトは、フィッシングサイトへのアクセスをブロックしたり、フィッシングメールを検知したりする機能を備えている。セキュリティソフトを導入し、最新版に更新しておくことで、フィッシングの被害を防ぐことができる。

パスワードの管理を徹底する

パスワードを使い回していると、フィッシングによってパスワードを盗まれるリスクが高まる。パスワードは、各サービスごとに異なるパスワードを設定するようにする。

セキュリティ意識の向上

セキュリティ意識を高めることも、フィッシングの被害を防ぐために重要である。フィッシングの種類や手口、対策方法などを理解しておくようにする。

フィッシングの被害を防ぐためには、複数の対策を組み合わせて、総合的な対策を講じることが重要である。

まとめ

フィッシングは、インターネットを利用する人にとって常に脅威となる犯罪である。

近年、フィッシングの手口は巧妙化・高度化している。たとえば、メールの文面やURLを本物と見分けにくくする技術や、SNSのタイムラインに紛れ込むような偽アカウントを作成して個人情報を盗み取る手口などが用いられている。

フィッシングに遭わないためには、常に最新のフィッシングの手口を把握しておくことが重要である。また、セキュリティソフトのアップデートや、OSアプリケーションの脆弱性対策などもしっかりと行う必要がある。

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