XaaSとは?種類やメリットなどをわかりやすく解説

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XaaSとは、「X as a Service」の略で、インターネットを介して提供されるクラウドサービスの総称である。Xには複数のアルファベットが入り、SaaSPaaSIaaSなど、多種多様なサービスが当てはまる。

従来、企業や組織がITサービスを利用するには、ハードウェアソフトウェアを自社で購入・運用する必要があった。しかし、XaaSの登場により、必要なITサービスをインターネット経由で利用できるようになり、ハードウェアソフトウェアの購入・運用にかかるコストや手間を大幅に削減できるようになった。




XaaSの種類

XaaSには、大きく分けて以下の4つの種類がある。

  • SaaS

SaaS(Software as a Service)は、ソフトウェアクラウド上で提供するサービスである。従来のようにソフトウェアインストールする必要がなく、インターネット経由で利用することができる。代表的なSaaSサービスとしては、GmailやOffice 365、Salesforceなどが挙げられる。

  • PaaS

PaaS(Platform as a Service)は、アプリケーションの開発・実行環境をクラウド上で提供するサービスである。ハードウェアやソフトウェアの調達・運用にかかる手間やコストを削減しながら、アプリケーションを開発・運用することができる。代表的なPaaSサービスとしては、AWS Elastic BeanstalkやAzure App Serviceなどが挙げられる。

  • IaaS

IaaS(Infrastructure as a Service)は、ハードウェアやネットワークなどのインフラをクラウド上で提供するサービスである。自社でITインフラを構築する必要がなく、必要なリソースを必要な分だけ利用できるため、コスト削減や迅速な導入を実現することができる。代表的なIaaSサービスとしては、AWS EC2やAzure Virtual Machinesなどが挙げられる。

  • DaaS

DaaS(Desktop as a Service)は、デスクトップ環境をクラウド上で提供するサービスである。従来のようにデスクトップPCを導入する必要がなく、インターネット経由でデスクトップ環境を利用することができる。代表的なDaaSサービスとしては、Amazon WorkSpacesやAzure Virtual Desktopなどが挙げられる。

XaaSのメリット

初期投資の削減

従来型のITインフラやソフトウェアの導入では、サーバーやストレージなどのハードウェアや、OSアプリケーションなどのソフトウェアを自社で用意する必要があった。そのため、初期投資として多額の費用が必要であった。

XaaSでは、ハードウェアやソフトウェアをサービスプロバイダが用意するため、初期投資を削減することができる。例えば、SaaSを利用すれば、ソフトウェアの購入費用やライセンス費用を削減することができる。

運用コストの削減

従来型のITインフラやソフトウェアの運用では、サーバーやストレージなどのハードウェアの保守・運用や、OSアプリケーションなどのソフトウェアの更新やセキュリティ対策などを自社で行う必要があった。そのため、運用コストとして多額の費用が必要であった。

XaaSでは、運用をサービスプロバイダに任せることができるため、運用コストを削減することができる。例えば、IaaSを利用すれば、サーバーやストレージなどのハードウェアの保守・運用をサービスプロバイダに任せることができる。

迅速な導入・拡張

従来型のITインフラやソフトウェアの導入では、ハードウェアやソフトウェアの調達やインストール、設定などに時間がかかっていた。また、利用規模の拡大や縮小に合わせて、ITインフラやソフトウェアを増減する必要があった。

XaaSでは、必要なITサービスを必要なときに、必要なだけ利用することができるため、迅速な導入・拡張が可能である。例えば、PaaSを利用すれば、アプリケーション開発環境を迅速に構築することができる。

XaaSのデメリット

XaaSには、以下の3つのデメリットもある。

セキュリティリスク

XaaSは、インターネットを介してITサービスを利用する必要があるため、セキュリティリスクが存在する。サービスプロバイダのセキュリティ対策が不十分な場合、データの漏洩や改ざんなどの被害に遭う可能性がある。

XaaSを利用する際には、サービスプロバイダのセキュリティ対策を確認し、自社で対策を講じることも重要である。例えば、データの暗号化や、二要素認証などの対策を実施することで、セキュリティリスクを低減することができる。

カスタマイズ性の低下

XaaSは、サービスプロバイダが提供する標準的な機能を利用する必要があるため、カスタマイズ性が低下する。自社のニーズに合わせて、ITインフラやソフトウェアをカスタマイズしたい場合は、XaaSの導入が適していない可能性がある。

XaaSを導入する際には、自社のニーズを十分に検討し、カスタマイズ性が必要かどうかを判断することが重要である。

サービスプロバイダへの依存度

XaaSは、サービスプロバイダの提供するサービスを利用するため、サービスプロバイダへの依存度が高まる。サービスプロバイダの経営状況や技術力の変化によって、サービスの提供が中断されるなどのリスクがある。

XaaSを利用する際には、サービスプロバイダの経営状況や技術力を把握し、リスクを検討することが重要である。また、複数のサービスプロバイダからサービスを利用するなど、リスク分散を図ることも有効である。

まとめ

XaaSとは、インターネットを介して提供されるクラウドサービスの総称である。XaaSのメリットは、大きく分けてコスト削減、迅速な導入、運用の効率化の3つが挙げられる。XaaSには、SaaS、PaaS、IaaS、DaaSなど、さまざまな種類がある。XaaSは、今後もますます普及していくことが予想される。

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