セッションとは?仕組みや種類などをわかりやすく解説

セッションとは、コンピュータシステムやネットワーク通信において、接続/ログインしてから、切断/ログオフするまでの一連の操作や通信のことを指す。Webサイトでは、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの期間を指す場合もある。




セッションの仕組み

セッションの仕組みは、以下の通りである。

  1. ユーザーがWebサイトにアクセスすると、サーバはセッションIDを生成し、Cookieに保存してクライアントに送信する。
  2. クライアントは、次回以降のリクエスト時に、Cookieに保存されたセッションIDをサーバに送信する。
  3. サーバは、セッションIDに基づいて、セッション情報を取得する。
  4. サーバは、セッション情報に基づいて、処理を行う。

セッションの種類

セッションは、その管理方法や用途によって、いくつかの種類に分類される。以下に、代表的なセッションの種類を紹介する。

1. サーバサイドセッション

サーバサイドセッションは、セッション情報をサーバ側に保存する方法である。この方法では、セッション情報はサーバのメモリやデータベースに保存されるため、ブラウザが閉じてもセッション情報は保持される。

2. クライアントサイドセッション

クライアントサイドセッションは、セッション情報をクライアント側に保存する方法である。この方法では、セッション情報はCookieに保存されるため、ブラウザが閉じるとセッション情報は失われる。

3. ステートレスセッション

ステートレスセッションは、セッション情報を保存しない方法である。この方法では、サーバはリクエストごとに処理を行い、過去のセッション情報は保持されない。

4. 永続セッション

永続セッションは、セッション情報を永続的に保存する方法である。この方法では、セッション情報はデータベースなどに保存され、ブラウザが閉じてもセッション情報は保持される。

5. HTTPセッション

HTTPセッションは、Webアプリケーションで利用されるセッションである。この方法では、セッション情報はCookieに保存され、HTTPヘッダーによって送信される。

6. その他

上記以外にも、さまざまな種類のセッションが存在する。例えば、以下のようなセッションがある。

セッションの使用例

セッションは、Webアプリケーション開発においてさまざまな役割を果たす。以下に、セッションの代表的な役割をいくつか紹介する。

ユーザー認証

セッションは、ユーザー認証に利用される。ユーザーがログインすると、セッションIDが発行され、Cookieによってクライアントに送信される。その後、ユーザーがリクエストを送信するたびに、セッションIDが送信され、サーバはセッションIDに基づいてユーザーを認証する。

ショッピングカート

セッションは、ショッピングカート機能に利用される。ユーザーが商品を選択すると、その商品情報はセッション情報に保存される。その後、ユーザーが他のページに遷移しても、セッション情報に基づいて商品情報が保持される。

アクセス解析

セッションは、アクセス解析に利用される。ユーザーのアクセス履歴は、セッション情報に基づいて記録される。その後、ログ情報を分析することで、ユーザーのアクセス状況などを把握することができる。

その他

セッションは、上記以外にもさまざまな役割を果たす。例えば、以下のような用途に利用される。

  • 言語設定
  • メッセージ表示
  • アンケート調査

セッションとCookieの違い

セッションとCookieは、Webアプリケーション開発において重要な技術である。しかし、両者は異なる概念であり、異なる役割を持っている。

セッションは、ユーザーがWebサイトを訪問してから離脱するまでの期間を指す。また、その期間におけるユーザーの操作や通信をまとめて指すこともある。セッション管理を行うことで、ユーザー認証やショッピングカートなどの機能を実現することができる。

一方、Cookieは、ブラウザに保存される小さなテキストファイルである。Cookieには、セッションID、ユーザー設定、閲覧履歴など、さまざまな情報が保存される。Cookieを使用することで、ユーザー認証やアクセス解析などの機能を実現することができる。

セッションとCookieの主な違いは以下の表の通りである。

項目 セッション Cookie
保存場所 サーバ側 クライアント側
有効期限 一定時間 設定可能
情報量 多い 少ない
主な役割 ユーザー認証、ショッピングカート ユーザー認証、アクセス解析

まとめ

セッションは、Webアプリケーション開発においてさまざまな役割を果たす重要な技術である。

セッション管理を行うことで、ユーザー認証やショッピングカートなどの機能を実現することができる。セッション管理に関する知識を身につけ、安全で高パフォーマンスなWebアプリケーション開発を

 

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