SaaSとは?メリットなどをわかりやすく解説

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SaaSとは、Software as a Serviceの略称で、ソフトウェアをサービスとして提供する形態である。

従来、ソフトウェアは企業や個人が自社や自宅のコンピュータインストールして利用する形態が一般的だったが、SaaSでは、インターネットを介して、ソフトウェアを提供する事業者(ベンダー)のコンピュータ上で稼働するソフトウェアを、利用者が必要な機能を必要な分だけ利用することができる。




SaaSのメリット

SaaSのメリットは、以下の4つにまとめることができる。

  1. 初期費用が安い

SaaSは、ソフトウェアを所有するのではなく、サービスを利用するため、初期費用が安い。従来のパッケージソフトウェアを導入する場合、ソフトウェアの購入費用や保守・運用費用など、初期費用が高額になることが一般的である。一方、SaaSは、月額利用料で利用できるため、初期費用を抑えて導入することができる。

  1. 月額利用料で利用でき、コストが予測しやすい

SaaSは、月額利用料で利用できるため、コストが予測しやすい。従来のパッケージソフトウェアを導入する場合、ソフトウェアの購入費用や保守・運用費用などのコストが、長期的に発生する。一方、SaaSは、月額利用料で利用できるため、コストを予測しやすく、コストを最適化することができる。

  1. 導入が簡単で、すぐに利用できる

SaaSは、インターネットに接続するだけですぐに利用できる。従来のパッケージソフトウェアを導入する場合、ソフトウェアのインストールや設定などの作業が必要である。一方、SaaSは、インターネットに接続するだけですぐに利用できる。そのため、導入にかかる時間や手間が少なく、すぐに業務に活用することができる。

  1. 常に最新のバージョンを利用できる

SaaSは、ベンダーが常に最新のバージョンを提供するため、常に最新の機能を利用することができる。従来のパッケージソフトウェアを導入する場合、ソフトウェアのバージョンアップを行う場合は、ソフトウェアの再インストールや設定などの作業が必要である。一方、SaaSは、ベンダーが常に最新のバージョンを提供するため、常に最新の機能を利用することができる。また、セキュリティ対策などもベンダーが行うため、セキュリティリスクを低減することができる。

SaaSのデメリット

SaaSは、さまざまなメリットがある一方で、以下のデメリットもある。

  • カスタマイズ性の低さ

SaaSは、ベンダーが提供する機能をそのまま利用するため、自社の業務やニーズに合わせて、細かなカスタマイズをしたい場合には、SaaSは不向きである。たとえば、請求書発行SaaSを利用する場合、請求書のレイアウトや内容を自社に合わせてカスタマイズしたい場合には、SaaSは不向きである。

  • データの所有権の不明確さ

SaaSを利用する際には、データの所有権が不明確になる場合がある。そのため、データセキュリティやプライバシーを重視する場合には、SaaSの利用に慎重になる必要がある。たとえば、顧客管理SaaSを利用する場合、顧客情報の所有権が自社にあるかどうかを、事前に確認しておくことが重要である。

  • インターネットへの接続の必要性

SaaSを利用するためには、インターネットへの接続が必要である。そのため、インターネット接続が不安定な環境では、SaaSを利用できない場合がある。たとえば、テレワークやリモートワークでSaaSを利用する場合、インターネット接続が不安定な環境では、業務に支障をきたす可能性がある。

  • ベンダーの倒産リスク

SaaSを利用する際には、ベンダーの倒産リスクがある。ベンダーが倒産した場合、SaaSの利用ができなくなる可能性があるため、注意が必要である。たとえば、会計ソフトをSaaSで利用する場合、ベンダーが倒産した場合、会計ソフトの利用ができなくなる可能性がある。

SaaSの代表例

SaaSの代表的なサービスとしては、以下のようなものが挙げられる。

  • クラウド型のメールサービス

GmailやOffice 365など、クラウド型のメールサービスは、SaaSの代表的な例である。これらのサービスでは、インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスからメールを利用することができる。

  • クラウド型のオフィスソフト

Google WorkspaceやMicrosoft 365など、クラウド型のオフィスソフトは、WordやExcel、PowerPointなどのオフィスソフトをSaaSとして提供している。これらのサービスでは、インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスからオフィスソフトを利用することができる。

  • クラウド型のストレージサービス

DropboxやOneDriveなど、クラウド型のストレージサービスは、ファイルやフォルダをインターネット上に保存することができる。これらのサービスでは、インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスからファイルやフォルダにアクセスすることができる。

  • クラウド型のCRMサービス

SalesforceやOracle CRMなど、クラウド型のCRMサービスは、顧客管理を支援するソフトウェアをSaaSとして提供している。これらのサービスでは、インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスから顧客情報を管理することができる。

まとめ

SaaSは、インターネットを介してソフトウェアをサービスとして提供する形態である。

SaaSは、初期費用が安く、月額利用料で利用でき、導入が簡単、常に最新のバージョンを利用できるなどのメリットがあるため、中小企業やスタートアップ企業など、IT投資の予算が限られている企業でも導入しやすい。

一方で、デメリットもある。SaaSを導入する際には、デメリットを踏まえた上で、自社の業務内容やニーズに合わせて、慎重に検討することが重要である。

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