HTMLとは、Webページを作成するためのマークアップ言語である。
HTMLでは、見出しや本文、リスト、画像、リンクなどの要素をタグを使って記述することで、Webページの構造を定義する。Webブラウザは、HTMLの記述を読み取って、Webページの表示を決定する。
HTMLの役割
HTMLとは、HyperText Markup Languageの略で、Webページの構造を記述するためのマークアップ言語である。HTMLの役割は、以下の2つが挙げられる。
1. コンテンツの構造を明確にする
HTMLは、Webページに表示されるコンテンツの構造を明確にするために使用される。例えば、段落、見出し、リスト、画像、リンクなどのコンテンツを、HTMLタグを使って記述することで、コンピュータがコンテンツの構造を理解できるようになる。
コンテンツの構造が明確になることで、Webページの読みやすさや検索エンジンからの評価が向上する。
2. コンテンツの見た目を指定する
HTMLは、Webページのコンテンツの見た目を指定するためにも使用される。例えば、フォントサイズや色、配置などの見た目を、CSSを使って指定することで、コンテンツの見た目を自由にカスタマイズすることができる。
コンテンツの見た目を指定することで、Webページのデザイン性を向上させることができる。
HTMLのメリット
誰でもWebページを作成できる
HTMLは、特別なソフトウェアや知識がなくても、誰でもWebページを作成することができる。テキストエディタやブラウザがあれば、誰でもHTMLを記述することができる。
そのため、HTMLは、Web制作の初心者でも、簡単にWebページを作成することができる。
検索エンジンに評価されやすい
HTMLで作成されたWebページは、検索エンジンに評価されやすい。HTMLでは、コンテンツの構造を明確に記述することができるため、検索エンジンは、Webページのコンテンツを理解しやすくなる。
そのため、HTMLで作成されたWebページは、検索結果の上位に表示されやすくなる。
他のWeb技術と組み合わせることができる
HTMLは、CSSやJavaScriptなどの他のWeb技術と組み合わせることができる。CSSは、Webページの見た目を指定するための言語であり、JavaScriptは、Webページの動作を指定するための言語である。
HTMLとCSS、JavaScriptを組み合わせることで、より高度なWebページを作成することができる。
オープンソースである
HTMLは、オープンソースである。オープンソースとは、誰でも無料で利用できるソフトウェアや技術のことである。
HTMLは、誰でも自由に利用することができるため、さまざまな分野で活用されている。
HTMLは、Webページを作成するための基本的な言語であり、さまざまなメリットがある。HTMLを学習することで、誰でもWebページを作成できるようになる。
HTMLのデメリット
1. 動的な表現ができない
HTMLは、コンテンツの構造を記述するための言語であり、コンテンツの見た目や動作を指定するための言語ではない。そのため、HTMLでは、動的な表現をすることができない。
例えば、文字を動かしたり、画像をアニメーションさせたりすることはできない。
2. 簡素なデザインしか作れない
HTMLは、コンテンツの構造を記述するための言語であり、コンテンツの見た目を指定するための言語である。しかし、HTMLだけで、高度なデザインをすることは難しい。
例えば、グラデーションや影などの複雑なデザインをするには、CSSやJavaScriptなどの他のWeb技術を組み合わせる必要がある。
3. 記述ミスがあると、Webページが正しく表示されない
HTMLは、タグや属性の記述が正しくないと、Webページが正しく表示されないことがある。
そのため、HTMLを記述する際には、正しい記述方法を理解しておく必要がある。
4. 知識やスキルが必要
HTMLを使いこなすためには、ある程度の知識やスキルが必要である。
例えば、HTMLの基本的なタグや属性の知識、Webページの構造やレイアウトの知識などが必要である。
HTMLの書き方
HTMLの基本構造
HTMLの文書は、以下のような構造になっている。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>Webページのタイトル</title>
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>本文</p>
<img src="画像のファイルパス">
<a href="リンク先のURL">リンク</a>
</body>
</html>
<!DOCTYPE html>
は、文書の種類を指定するためのタグである。<html lang="ja">
は、文書の言語を指定するためのタグである。<head>
タグ内には、文書のタイトルやメタ情報を記述する。<body>
タグ内には、Webページのコンテンツを記述する。
HTMLのタグの書き方
HTMLのタグは、HTML文書の構造を記述するための記号である。
開始タグ
タグは、開始タグと終了タグで囲まれる。開始タグは、要素の種類を指定するためのタグである。開始タグの構文は、以下のとおりである。
<要素名>
終了タグ
終了タグは、要素の終了を示すためのタグである。終了タグの構文は、以下のとおりである。
</要素名>
要素名
要素名は、要素の種類を示す文字列である。要素名は、英字と数字の組み合わせで構成される。
属性
タグには、属性を指定することもできる。属性は、要素の属性を指定するためのキーワードと値の組み合わせである。属性の構文は、以下のとおりである。
<要素名 属性名="値">
属性名
属性名は、属性の種類を示す文字列である。属性名は、英字と数字の組み合わせで構成される。
値
値は、属性の値を示す文字列である。値は、英字と数字の組み合わせ、または、スペースや記号を含む文字列で構成される。
入れ子構造
HTMLのタグは、入れ子構造で記述することができる。入れ子構造とは、ある要素の中に別の要素が含まれる構造である。
入れ子構造の例は、以下のとおりである。
<header>
<h1>タイトル</h1>
</header>
この例では、<header>タグの中に<h1>タグが含まれている。<header>タグは、ヘッダーを表す要素であり、<h1>タグは、見出しを表す要素である。
よく使われるタグ
HTMLには、さまざまなタグが用意されている。その中でも、よく使われるタグを以下に示す。
段落:<p>
段落を表すタグ。文章を段落ごとに区切るために使用される。
見出し:<h1>〜<h6>
見出しを表すタグ。見出しの重要度によって、<h1>〜<h6>のいずれかのタグを使用する。
リスト:<ul>〜<li>
リストを表すタグ。箇条書きリストや番号付きリストを作成するために使用される。
画像:<img>
画像を埋め込むために使用される。
リンク:<a>
リンクを作成するために使用される。
段落:<p>
段落を表すタグ。文章を段落ごとに区切るために使用される。
段落を作成するには、<p>タグで囲んで、その中に文章を記述する。
<p>これは段落です。</p>
この例では、<p>タグで囲まれた「これは段落です。」という文章が、段落として表示される。
見出し:<h1>〜<h6>
見出しを表すタグ。見出しの重要度によって、<h1>〜<h6>のいずれかのタグを使用する。
<h1>タグが最も重要度が高く、<h6>タグが最も重要度が低い。
見出しを作成するには、<h1>〜<h6>タグで囲んで、その中に見出しのタイトルを記述する。
<h1>これは見出し1です。</h1>
この例では、<h1>タグで囲まれた「これは見出し1です。」というタイトルが、見出し1として表示される。
リスト:<ul>〜<li>
リストを表すタグ。箇条書きリストや番号付きリストを作成するために使用される。
箇条書きリストを作成するには、<ul>タグで囲んで、その中に<li>タグを記述する。
<ul>
<li>これは箇条書きリストです。</li>
<li>これはもう1つの箇条書きリストです。</li>
</ul>
この例では、<ul>タグで囲まれた<li>タグが2つ記述されており、それぞれ「これは箇条書きリストです。」と「これはもう1つの箇条書きリストです。」というテキストが表示されている。
番号付きリストを作成するには、<ol>タグで囲んで、その中に<li>タグを記述する。
<ol>
<li>これは番号付きリストです。</li>
<li>これはもう1つの番号付きリストです。</li>
</ol>
この例では、<ol>タグで囲まれた<li>タグが2つ記述されており、それぞれ「これは番号付きリストです。」と「これはもう1つの番号付きリストです。」というテキストが表示されている。
画像:<img>
画像を埋め込むために使用される。
画像を埋め込むには、<img>タグで囲んで、その中に画像ファイルのURLを記述する。
<img src="image.jpg" alt="画像の説明">
この例では、<img>タグで囲まれた「image.jpg」という画像ファイルが埋め込まれており、画像の説明として「画像の説明」というテキストが表示されている。
リンク:<a>
リンクを作成するために使用される。
リンクを作成するには、<a>タグで囲んで、その中にリンク先のURLとリンクテキストを記述する。
<a href="https://www.example.com">Example</a>
この例では、<a>タグで囲まれた「Example」というリンクが作成されており、リンク先は「https://www.example.com」である。
これらのタグは、Webページの作成に欠かせない基本的なタグである。HTMLを学習する際には、これらのタグを覚えておくとよい。